ADHDタイプさんに合う片付けは「しまい込む収納」より「見える収納」
「ちゃんと片付けたはずなのに、また散らかっている」
「引き出しにしまうと、どこに入れたか忘れてしまう」
「片付けようと思っても、途中で別のことを始めてしまう」
そんなお悩みはありませんか?
ADHDの特性がある方や、片付けに苦手さを感じやすい方は、
決して「だらしない」わけではありません。
発達障害は本人の努力不足や育て方が原因ではなく、
脳の働き方の違いによるものと説明されています。
だからこそ、片付けも「気合いで頑張る」より、
自分に合う仕組みを作ることがとても大切です。
ADHDタイプさんは「見えない収納」が苦手なことも
一般的に、片付いた部屋というと、
引き出しの中にしまう
扉の中に隠す
収納ボックスにきれいに入れる
そんなイメージがあるかもしれません。
でも、ADHDタイプさんや片付けが苦手な方にとっては、
見えない収納が逆に負担になることがあります。
たとえば、
しまった場所を忘れる
中身が見えないと存在を忘れる
フタを開けるのが面倒になる
戻すまでの手順が多いと続かない
細かく分類すると途中で疲れる
このようなことが起きやすくなります。
つまり、収納は「隠せばいい」というわけではありません。
大切なのは、見てすぐ分かること。
そして、すぐ戻せることです。
おすすめは「見える収納」
ADHDタイプさんにおすすめなのは、しまい込みすぎない収納です。
たとえば、
透明ケースを使う
ラベルを大きめに貼る
よく使う物はオープン収納にする
カゴにざっくり入れる
ワゴンでまとめる
壁や棚に“見える置き場”を作る
このような収納は、物の場所がパッと分かりやすくなります。
「見える収納」と聞くと、
部屋がごちゃごちゃ見えそうと思うかもしれません。
でも、全部を出しっぱなしにするという意味ではありません。
よく使う物だけを、分かりやすく、戻しやすくしておく。
これだけでも、毎日の片付けはかなりラクになります。
アクション数を減らすと、片付けは続きやすい
片付けが続かない原因のひとつに、戻すまでの動作が多すぎることがあります。
たとえば、文房具を戻すだけでも、
引き出しを開ける
ケースを出す
フタを開ける
仕切りの中に入れる
フタを閉める
ケースを戻す
引き出しを閉める
これだけ手順があると、面倒に感じやすくなります。
でも、ペン立てに戻すだけなら、1アクションです。
この差は大きいです。
片付けが苦手な方ほど、収納はきれいさよりも
戻しやすさ優先で考えるのがおすすめです。
1アクション収納にするとラクになる物
特に、毎日よく使う物は1アクション収納に向いています。
たとえば、
鍵
財布
バッグ
文房具
郵便物
書類
リモコン
子どものプリント
充電器
よく着る服
こういった物は収納の中にしまい込むよりも、
置き場所を固定することが大切です。
鍵は玄関のトレーへ。
バッグは床ではなく、専用のカゴへ。
郵便物はとりあえず入れるボックスへ。
子どものプリントは1か所にまとめる。
これだけでも、「どこいった?」が減りやすくなります。
細かく分けすぎないことも大切
片付けが得意な人は、細かく分類する収納が好きなこともあります。
でも、ADHDタイプさんには
細かすぎる分類が負担になる場合があります。
たとえば書類を、
学校
習い事
仕事
保険
お金
病院
重要
あとで見る
と分けすぎると、どこに入れたらいいか迷いやすくなります。
最初はもっとざっくりで大丈夫です。
おすすめは、
今すぐ見る
保管する
捨てるか迷う
この3つくらい。
完璧に分けるより、迷わず入れられる方が続きます。
「片付けなきゃ」より「戻せる仕組み」を作る
片付けが苦手な方は、
毎回ゼロから片付けようとすると疲れてしまいます。
だから大切なのは、散らかったあとに頑張ることではなく、
散らかりにくい流れを作ることです。
よく使う場所の近くに置く
使ったらすぐ戻せる場所にする
フタ付き収納を減らす
引き出しの中を詰め込みすぎない
家族にも分かるようにラベルを貼る
このように、戻すハードルを下げるだけで、
片付けはグッとラクになります。
厚生労働省の発達障害に関する資料でも、
支援のポイントとして「手順を示す」「少しずつ取り組む」などの
スモールステップが紹介されています。
片付けも同じで、いきなり全部を変えるより、
小さく仕組みを変える方が続きやすいです。
まずは1か所だけで大丈夫
部屋全体を一気に変えようとしなくて大丈夫です。
まずは、よく散らかる場所を1つだけ選んでみてください。
たとえば、
ダイニングテーブルの上
玄関
キッチンカウンター
洗面台
子どもの学習スペース
バッグ置き場
この中から1か所だけ。
そして、その場所にある物を見ながら、
これは毎日使う?
どこに置けば戻しやすい?
フタや引き出しが面倒になっていない?
家族にも分かる場所になっている?
と考えてみてください。
片付けは、きれいに見せることだけが目的ではありません。
毎日の「探す」「忘れる」「戻せない」を減らして、
暮らしをラクにするためのものです。
まとめ
ADHDタイプさんや片付けが苦手な方にとって、
しまい込む収納は合わない場合があります。
大切なのは、
見える収納
ざっくり収納
1アクション収納
戻しやすい場所
細かく分けすぎない仕組み
この5つです。
片付けは、性格を変えることではありません。
自分に合った仕組みに変えることです。
「何度片付けても戻ってしまう」
「どこから整えたらいいか分からない」
「家族にも分かる収納にしたい」
そんな方は、一人で悩まずご相談ください。
暮らし方や動線に合わせて、
無理なく続く片付けの仕組みづくりをサポートしています。

